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東北選手権 2012


報告: 久保 雅敬

秋も終わりの 10月27日、28日、仙台の松島で行われた東北選手権に参加しました。

東北の震災から 1年半。震災後、初めて太平洋側で行われたレースに関西、関東などから 16艇が集まりました。

私は今回チャーター艇をお借りして参加しましたが、元芦屋フリートで現在和歌浦フリートの大木さんは、なんと片道900kmを車で走って参加されていました。

松島のハーバーも震災時、本当に大変だったようですが、フリートメンバーが中心になられて今は元通りに近い状態まで戻っています。ヨットへの強い想いを感じました。

レースの方ですが、初日は 3mほどのさわやかな風でした。松島名物のカキ棚に囲まれた海面で 4レースが行われました。私の方は 1レース目 4位、2レース目 9位、3レース目 5位、起死回生を狙っていった 4レース目は序盤 2~3番の好位置につけていましたが、ロールタックを終えた瞬間、バング付近から 「ガチャン」 と鈍い音が!  バングのピンが折れて引きちぎられていました。それでそのレースはそのままリタイヤし、桂島へと移動しました。

1日目夜は桂島のペンション 「スターボード」 に、レースメンバーみんなで宿泊しました。生カキからカキ雑炊、カキフライとカキ尽くしでした。最高だったのは焼きカキでした。みんなで初日のレースビデオを観ながら、ヨット談義に花が咲きました。

また震災のお話もたくさん伺うことができました。桂島は島の半分が津波で被害を受け、多くの家が流されましたが、住民の方が協力し合って高台に避難し、全員無事だったそうです。今後の課題など、色々な話題について夜遅くまで語り合いました。

さて 2日目。5レース成立でカットレースが 1つ入るので、2日目に期待していましたが、朝起きると爆風が...。10~12mの強風でした。いったんみんな海上に出ましたが、結局レースは行われず、中止となりました。沈するとカキ棚まっしぐらで、ハルが削れたり、セールが破れたり、大変なそうです。しかも水深3mほどで、マストも突き刺さるそうです。恐ろしい...。

大雨の中、艇を片づけ、やがて表彰式が行われました。優勝は仙台フリートの門田さんで、1~3位まで地元仙台フリートのメンバーが独占されました。私の成績は今ひとつでしたが、とっても楽しく、温かいレースでした。仙台フリートのみなさん、本当にありがとうございました。


成績表
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