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ラジアルワールド2009


報告: 八木谷 允

皆さんご存知だと思いますが、2009年レーザーラジアル世界選手権大会が、佐賀県の唐津にて開催されました。

大会期間中は、連日、強風が吹き荒れ、毎日毎日タフなレースが続きました。
まず感じたのは、外人の基礎体力はものすごいです。ハイクアウトはずぅぅぅっとしっぱなし&上半身の筋肉はものすごい。あの体つきはやはりアスリートですね。何ちゃってワールドセーラーの私とは大違いです。

私は、メンズクラスに参加しました。ちなみに、半分は日本人。
最初は、外人と競えて楽しみだ! と思っておりましたが、外人は、あっという間に先に行ってしまい、気が付けば周りは日本人だらけでした。

技術面で思ったことは、フリーの走らせ方がスゴイ! と思いました。
大きくバウの角度が変えて、波に乗せていくのですが、ベア・ラフの切換がスムースでした。あと、波を斜めにとらえて走っている感じでした。
私が波に真直ぐにサーフィングしている中を、颯爽と横切っていくあの姿が今でも焼付いています。

あの速さを身に付けて、いつかもう一度、世界と戦いたいと思います。

ランニングでの事ですが、アンヒールで走らせるのはよくないね(No Good)と韓国の人(総合3位の選手)が言っていたそうです。ヒールとフラットの中で、波に乗せて走るんだ。体重移動でヒールさせてラフをして、波に乗せる時にバウを沈めるために、前に乗り、波に乗ったら後ろ。トライアングルを描くようにして走るのだと。ご参考までに。。




報告: 本田 大晃

ワールドに参加して、世界の壁の大きさに初めて気づかされました。スタートして第1マークまでのハイクアウトの持続時間、ダウンウィンドウのスピード何をとってもレベルの違いを思い知らされました。

冬の強化合宿では強風の中で走ることを教えられ、事前合宿でしっかり食べて10m/sオーバーの風の中を走り続ける体力の必要性を痛感させられてこのレースに臨みました。

1日目
10m/sを超える風と波が高いコンディションでした。
2レースともフリーウォーターが作れずスタートは少し失敗でした。第一マークまでは良い所を走っていましたがダウンウィンドで20人以上の選手に抜かれました。

2日目
7~11m/s吹いていました。フリーウォーターを狙って下1からのスタートで2レースチャレンジしました。スピードとコースだけを意識して走りました。

3日目
11~13m/s吹いていました。1レース目コースを逆逆と取ってしまい44位、2レース目下1ポートスタートを試みて見事全艇の前を通ることができましたが40位、前を通る時に全艇から「Hi、スターボー」と声をかけられた時はこわかったです。

4日目
5~7m/sでした。40位・41位と定位置になってしまいました。レースから帰る時ギリシアチームの人から波に乗る時間をもっと長くしろとか舵を使うなもっと体を使えとかいろいろとアドバイスを受けました。

5・6日目
最後の2日間は、順位より外国人と走れる機会にいろいろ試すことをテーマに走りぬきました。今後、改善しなければならない課題をたくさん見つけることができました。

6日間のレースの間自分なりに体力も気力も持続させて最後まで走りぬきました。でも結果は、良くありませんでした。

今回多くの人たちに支えていただきました。常にサポートしてくれた佐々木コーチ、高橋コーチはもちろん、外国のコーチの方からもいろいろとアドバイスをいただきました。ブームパンチを食らって帰ってきたら氷を持ってきて頭を冷やしていただいたことは本当に感謝しています。船の艤装・改装を手伝いあったユースの仲間。時々現れては励ましてくれた上田さん。書ききれないほどたくさんの人に支えられ励まされて大会を最後まで走りぬけたと思います。毎日楽しかったです。ありがとうございました。




報告: 福田 育弘

高校2年生の夏、境港でのFJ ワールドから二十二年、待望の世界選手権に参加させて頂きました。

計画的に蒲郡、和歌浦のラジアルレースに出場し、思惑通りに出場枠が回って来て、レースを待つ間は、本当に幸せでした。が現実面での、何かと会社に縛られてる日常を考えると、会社に盆休み前の1週間の休みの申請事、英語でのエントリー作業、それなりに大変でした。

レース前の芦屋の練習でトップマストが折れ、ラジアル全日本で新調したセールも破れ、トーンダウン。レースまで間延びしたこともあり、モチベーションもイマイチ。そうこしているうちに本番を迎えました。

一方唐津は、夏には珍しい北よりの強風が連日続き、ラジアルでも一杯いっぱい。上まで20分(トップ艇)、レグの長さはクルーザーレースの様、体力がないこともさることながら、ロングのコース取りが、さっぱりでいつも定位置。たまには出る、本能のコース引きもなりを潜め、テンションもあがりません。鋭気を養うどころか、吸い取られてしまいました。

唯一の慰めは、三日に二日の割合である催し物、レーザーカフェの食材。荒川さんお奨めの唐津フード(呼子の烏賊のお刺身)、8泊9日のホテルぐらし、日々姿を変える唐津城。

みなさんのスキルアップ的なはなしですが、世界レベルをほんの少しでも、肌で感じられたことは良かったし、次の機会を積極的に掴みたいとも思いました。出来れば、ヨット人生が終わるまでに海外のワールドに出たいです。

今回芦屋フリートからユースに本田君が出場しました。ユースは男子とは違い、海外からの参加選手も多く、ワールドぽかったです。ユースからこんな経験が出来る、彼らに少し嫉妬しますが、今後のヨット人生に活かして欲しいとも感じました。

最後にトップクラスの選手と自艇を比較すると、レーザーと470 (クローズ)、レーザーとモーターボート(ランニング) ぐらいの違いかな。


成績表




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