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ミッドウィンターレガッタ 2009


報告: 八木谷 允

1月10日~12日に和歌山にてミッドウィンターが開催されました。
今回の大会では、真冬にも関わらず、130艇ものレーザーが集まり、そのうち、112艇がラジアルです。ラジアルは、今年の8月に世界選手権が日本で開催されるため、今一番盛り上がっている艇種です。私もその盛り上がりに加わっている一人です。

今回のレースは、「今年一番の冷え込みで、全国的に大荒れとなる」という天気予報どおりに、三日間とも、強風が吹き荒れ、冷たい物が空から降ってくるという、年末年始でなまった体にはとっても厳しい大会となりました。
ラジアルは、艇数も多いこともあり、4つのグループに分け、二日間で総当りで予選を行い、三日目の最終日に決勝を行う形式でした。

大会初日は、一レース行い、約70艇もの船がDNFという波乱の幕開け。理由は、私が参加したグループのレースで、大半の艇がコースを間違えたためでした。コースを間違えないでフィニッシュした艇は、7艇ほど。こんなこともあるんですね。
そして、二日目も、朝からビュンビュンと風が吹き、凍える寒さは、選手たちの体力と体温と気力をどんどんと奪っていきました。ほんとにヨットは過酷です。改めてそう思いました。この二日目が私にとってはかなり勉強になり、課題も沢山見つけた一日でした。
スタートは、艇数に対して、ラインに余裕が十分にあったため、出遅れることなくスタートでき、第一マークは、だいたい3番以内には回航することができたのですが、ランニングの艇速が無いために、前の艇には離され、後続艇には、追いつかれ、抜かれていくレースばかりでした。
そして、もっとも難しいと思ったのが、2上のコース取りです。ここで一番後退していくことが多かったです。私は、最初の上りでよかった海面に行く習慣があります。今回も、そうやって走っていたのですが、今回はことごとく、外れます。 しかし、いつも前を走る選手は、いつも良い風を掴んでいます。不思議に思い、レースが終わった後に、トップの選手に聞いたところ、雲を見て走っていたと言っていました。今回の海面は雲があるほうから風が吹いている傾向があるのだと。。。。。
さすがです。冷静に状況を把握し、視野を広く&高く持つ。勉強になりました。

そして、三日目は、いよいよ決勝レース。
がしかし、マリーナに来るやいなや、今まで以上に荒れた海。瞬間最大風速は、20m/s。平均風速も15m/s。
これを見た選手は、誰一人艤装をせず、中には、そうそうに帰り支度を始める選手も。選手の大半は? レースがないだろうと思っていた矢先に、レース委員長から報告がありました。
「これから風が落ちていく予報なので、レースを行うに伴い安全講習を行う」とのこと。それを聞いて俄然気合が入る選手はクオリファイを獲得できる順位にあと少しで手の届く位置にいる選手達。私も、昨日のリベンジと思い、静かなる闘志を燃やしました。

が、結局、さらに荒れ狂う海により
本部船のアンカーも大破し、ノーレースとなりました。

自然は、脅威ですね。

おわり。


成績表




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