前へ   次へ
ホーム > 遠征レポート > マスターズ全日本選手権2011

全日本マスターズ 2011


報告: 西野 隆文

8月20日(土)~21日(日)に宮崎県日南市の大堂津海岸でおこなわれた、全日本マスターズに行ってきました。

x     x     x

芦屋から遠いということもあり、直前まで行こうかどうしようか迷っていたが、レーザーニュース(205号)に載っていた海の写真を見るにつけ、もし行かなかったら後で大きな後悔をするような気がして、エントリーリストの末尾につっこんでもらう。

さて、行くとは決めたものの、900kmの道のりを陸送する根性はなく、フェリーを使うことに。大阪南港からは宮崎港行きのフェリーが出ているが、宮崎港到着が朝8:30。そこから会場まで車で1時間半ほどかかりそうで、到着は10時ごろか? 当然、艇長会議には間に合わず、11時の第1レースのスタートにもぎりぎり(志布志行きのフェリーもあるが、到着はもっと遅い)。でもまあ、これしかないからこれで行くか。

前日19日(金)19時、南港からフェリーに乗る。金曜の夜だから混むかと思いきや、予想に反してがらがら。最も安い2等室(大部屋)で3人分くらいのスペースを使って寝る。宮崎行きのフェリーは、黒潮に乗るか逆らうかで所要時間が異なり、往路は復路より 1時間長くかかる。でも余裕をみて1時間長いといっているのだろう、実際にはもっと早く着くのだろう、という淡い期待をするが、定刻通りに宮崎港に到着。そこから大堂津まで海沿いを走る国道220号は快適。

結局、当初の予想通り10時ごろ会場に着く。艇長会議を終えて、みなさんがフィッティングしている中へ車を乗り入れる。何人もの人が集まってくださり、あっと間に船が降ろされる。わたしが受付に行って戻ってくると、フィッティングがすでに始まっていて、これもあっという間に終わる。

第1レースは、大堂津のすぐ沖の大島1周。わたし自身、レーザーで島回りをするのは初めて。島回りのレースは、ブイ回りとはまた違ったドラマがあるのでおもしろい。前半は、15ノットくらい吹いたがクローズリーチなので助かる。島の南端を回るころから風が弱まり、島回り独特の雰囲気に。かつてよく出ていた、オレンジカップの沼島回航レースを思い出す。島回りレースでは、島影のブランケットをいかに避けるか、がポイント。後半は島の風下側を走る。わたしは安定した風を期待して沖出しする。しかし... 風は弱く不安定なまま。

大堂津のすぐ北に、油津という港がある。昨年、沖縄-東海レースに出たときの往路回航に、わたしは油津港から乗船した。そこから沖縄に向けて、今まわっている島の横を抜けていったんだなあ、と感慨にふける。もっとも、その時は夜中の出港で、まわりは見えなかったが。

そうこうしているうちに、岸のほうにブローが入り、後続(だったはずの)艇に先を越される。今回は岸ベタが正解か。あーあ。

初日のレースはこれで終わり。レセプションまで時間があったので、その間にカバ(スペインのスパークリングワイン)を空ける。

レセプションは海の家ふうの、開放的な建物。豪華オードブル。地鶏、生魚がおいしい。さまざまな酒類、焼酎も。

2日目のレースは、あまり覚えていない。島回りとレセプションで、来た目的を達成してしまったからか。覚えているのは、ブイ回りで風が割と強くハードだったこと。サンダーストームの洗礼を受けて最終レースが中止になり、視界不良の中をハーバーにたどりついたこと。

帰りのフェリーも19時発。まじめに1時間前に乗り場に着く。ところが... 往きとはうってかわって切符売り場は大混雑。これは寝られないかもしれない、と思い、2等寝台(2段ベッド)にアップグレード。あとは乗って帰るだけ。

夜、甲板に出てみる。真っ暗。iPhoneのGPSで位置を見る。足摺の南か。あわただしい遠征だったなあ。でも行ってよかった。宮崎フリートの樋口さん、スタッフのみなさん、ありがとう、楽しかったです。


大会ブログ


大堂津





© 2011  Laser Ashiya Fleet, All Rights Reserved.